白血病とリンパ腫

どちらも白血球の病気ではあるけれど、この違いってなに?
白血病は有名なんだけど、悪性リンパ腫ってどんな病気?
 
この白血病と悪性リンパ腫の違いについて整理し簡単にまとめてみました。
 
 
白血病は
 骨髄で発生する。
 正常では骨髄中の造血幹細胞が分化、成熟し、赤血球、白血球、血小板となるが、
 この過程でがん化する。
 骨髄や血液中に腫瘍細胞が存在し、腫瘤をつくりにくい。(絶対作らないわけではない)
 血液中に腫瘍細胞が現れる。(血液の病態)
 
 
 
悪性リンパ腫は
 リンパ節、あるいはリンパ節外(脳、肺、腸、どこにでも)で
 リンパ球が癌化し、腫瘤を作る(すべてのリンパ腫が腫瘤を作るわけではない)
 大型の腫瘍細胞が血液中に流れることはない。
 
という違いがあります。
例外はありますが、
白血病は血液の病態悪性リンパ腫は腫瘤という理解でいいかと思います。
 
そしてリンパ腫には白血化という現象が起こります。
 
白血化とは
 リンパ腫の腫瘍細胞が腫瘤にとどまらず血液中に流れ蔓延してしまう段階。
 
ということで、ついでに「白血化」という言葉も知っておいてください。
 
白血病のM1~M7やら、ALLやらなんやら整理して勉強する前に
こういった白血病、悪性リンパ腫の違いを押さえておくことをお薦めします。
 
 
 
ちなみに日本では
 年間罹患数
白血病 男性 6,046人、女性 4,136人
非ホジキンリンパ腫 男性 10,929人、女性 10,049人
ホジキンリンパ腫 男性 584人、女性 477人
 
 年間死亡数
白血病 男性 5,066人、女性 3,571人
非ホジキンリンパ腫 男性 6,063人、女性 5,049人
ホジキンリンパ腫 男性 94人、女性 54人
(WHO Classification of Tumours of Hematopoietic and Lymphoid Tissues Internal Agency for Reseach on Cancer. 2017)
 
 
白血病のほうが治療成績が悪く難しい病気であることがわかります。
腫瘍が手術(切除)して取りきれないからです。

白血病は手術ではなく、

化学療法、造血幹細胞移植、放射線療法という治療が基本となります。
 
 
 
臨床検査を学ぶ上で血液疾患は学ぶべきことが多いです。
先々の投稿で
遺伝子・染色体検査のあたりにも触れていきたいと思います。
 

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